こんにちはー、元フィギュアスケーターのZメです。
ツイッターの質問箱にてリクエストがあったので、
今回はフィギュアスケートにかかる費用を書きます。
また、日本はお金の話を嫌い過ぎている印象。
大事な情報なのにその辺もなんかもやもやするので、
お子様のためにも知りたい層や興味ある人が一定数いると思うので、思い切って発信。
ただ、僕の記憶頼りのところもありますし、情報自体最新のじゃないので
あくまでも参考程度にして頂けたら幸いです。
また、練習地域、クラブ、コーチ、状況、競技レベルによって差は結構あります
なので、
きっぱり年間○○〇万円!
って書き方はできません。
今から書く情報は、自分がジュニア時代に一番競技に専念していた時期のものです。
レベルでいうと日ス連の強化選手になるくらいです。(海外試合は無し)
この情報でなんとなくベースは見えると思うので、参考になれば幸いです。
練習編
一般滑走について
月極にて大体1万前後
(地域によっては、貸し切りだけで充分練習時間とれるので、必須ではない)
貸し切り代&レッスン料
時給5000円~が多い印象。
大御所の先生によっては倍かかるケースも。
レッスンは基本的に30分が多い。
大体週3、4回かな?
貸し切りのお代の中にレッスン料も含まれることもある。
なので、実質毎日かも。笑
自分は一番高い時期(シーズン中)で週に朝練3回・夜練7回くらいの頻度でした。
月ベースだと30回前後の貸し切りに出て、練習した場合、
大体月に17万くらいかかりました。笑
貸し切りも人数によって値段が変動。
上級者のみクラス、全日本出場者のみみたいな少人数の貸し切りは単価が高くなります。
年間100万以上って感じですかね。
試合編
この辺は正確な金額は少し曖昧。
試合を開催する場所や同行するコーチによって値段もかなり変動します。
費用として計算するのは、
・交通費
・宿泊費・食費
・交通費(コーチの分)
・宿泊費(コーチの分)
・食費(コーチの分)
・レッスン料
遠方だと、15万以上かかることも。
ただ、チームメイトが同じ試合に出場する場合は、コーチの分の費用は折半ですので、
その状況によっても変動します。
また、海外試合だともっとかかります。
県大会や予選の近場の試合は、
交通費と宿泊費が全くちがうので、数万程度で収まるケースもあります。
お住いの地域やクラブによって違いますが、
ブロック予選、西or東日本予選、全日本ジュニア、全日本(全ジュニ上位のみ)インターハイor全中、国体、その他県大会まででたら、50万は確実に超えるのではないでしょうか。
(ここにグランプリシリーズとかの海外試合が入ったら、100万いくのだとおもいますw)
振付&衣装編
こちらも依頼する人によってかなり変動します。
振付は高い人で30万前後。(振付師の交通費、宿泊費、食費込)
クラブ内に専属の振付師や、
近場にて外部の振付師を呼ぶ場合は10万以内で収まることもあります。
この辺は選手のレベルによりますし、コーチやご家族と相談して決める形になります。
衣装
デザイナーさんによります。
自分はショートとフリー合わせても10万前後で収まった記憶。
こちらも所属しているクラブや地域によって違います。
テレビに出るようなすごい選手は桁が全然ちがいますが、
そういうのはごく一部です。笑
頻度は曲を変える頻度なので、大体1、2年に1回程。
使用するプログラムを長く使う場合は、もっと頻度が少なくなります。
(ちょっとした裾直しとか微修正もあります)
メンテナンス編
こちらでは、競技をするにあたって必要な道具や、怪我防止のための通院について書きます。
靴とエッジについて
年間の合計は40万前後ですかね
(8万【靴】×4+10万【エッジ】)
ブランドや種類によって値段が変動しますが、
靴だけで6万~9万
エッジは10万前後ですね。
ただ、靴とエッジセットで買うとわりと10万程で収まるケースもあります。
替え時がエッジと同じタイミングであれば、割引きされたりします。
靴については選手によりけりですが、自分は年間4足変えていましたw
エッジは靴と違って、折れない限り1年くらい持ちます。
ちなみに運よく僕は折った経験はありません。
なので、自分は年間で40万前後
ただし、
靴の調整(専用オーブンで型を取ったり、カスタム)する場合は、
KOSUGIショップに行く必要があるので、大阪までの交通費往復代がかかるケースもw
地元に靴の調整ができる人がいればいいですが、大阪まで行く人は実は結構多いです。
その他細かいもの
手袋、靴下、練習着の服、ブンガーパット、エッジケース、エッジカバーなどもろもろ細かいのもあります。
この辺はユニクロですむ人もいればこだわりのブランドにこだわる人もいるので、なんとも言えません。笑
通院編
自分の場合は月2、3回、整体や接骨院に通っていました。
お灸や針治療も含まれます。
どこか痛めている場合は、もう少し頻度が高くなりますが、平均月に2,3回って感じです。
練習を毎日すると、どうしても筋肉が硬直したり疲労がたまったりで、怪我や痛みにつながります。
(念入りにクールダウンやストレッチをしたら軽減はしますが、練習後は疲れてすぐ帰って寝たいのが本音。笑)
つねに一定の方向へ回転して、足に独特な負担をかけるので、筋肉がねじれる現象とかもありました。
そのため、定期的に下半身を中心にほぐす必要があります。
保険がきくものは一回1000円くらいでできるものもありますが、保険がきかないものは一回5000円前後するものもあります。
年間なので、10万前後みておくといいかもしれません。
ただ、大きな怪我をした場合はもっと加算されます。
大きな病院での診察代やその他ギブスや専用のサポーターを含む治療費、交通費もあります。
でも大きな怪我をした場合は、費用よりも時間がかなり痛手。
大きなスポーツ専用の病院は平日に午前にいっても、人気なので、1日かかることも珍しくありません。
学校も休む必要もありますし、流石に未成年であれは、親同伴をする必要があるので。
送り迎えもありますし。
本当に怪我は親にとっても子にとっても辛いので、なるべく防止するに限りますね。。。
僕の怪我の経験だについては、こちらの記事に詳しく書いてあります。
ちなみにこの辺の費用も怪我によりけりなので、なんとも言えません。
手術が必要の場合とかもありますし。
幸い自分は大きな手術はしたことないので、診察代だけでしたが。
あとは、骨折した時の専用のサポーターくらいですかね。
まとめ
長くなりましたが、フィギュアスケートを続けるには、手間と時間とお金がとにかくかかります。
まあ、年間何百万するって想像できたかとおもいます。
なんかこの記事書いてたら、親孝行しなきゃってなりましたw
フィギュアスケートを続ける難しさと、スケーターの皆が少しでも親孝行しようって気になれたらZメの本望です。
本日はここまで!