スケート選手のプログラムの作り方

こんにちはヅメです。

今回は、スケート選手のプログラムについての謎について解説してみましょう!

あくまでも僕の経験です。

皆選手が当てはまる訳ではないので、「こんな選手もいる」程度に捉えて頂けたら幸いです。

ざっくりの流れはこんな感じです。

STEP
曲を決める
STEP
振付する人を決める
STEP
振付の日程を確保
STEP
振付をする
STEP
ひたすら練習

ただし、

いろんなパターンがあるので、一つずつ解説していきますね。

目次

曲の決め方

まだ幼い頃であれば基本的にコーチが決めます。

僕の場合5級~(ジュニア直前)くらいから、

いくつか候補曲を持ってきて、選ぶ形でした。

ジュニア:14歳〜19歳のクラス
※4月基準?で早生まれは13歳〜18歳と1年ズレることもある

ジュニアからはある程度コーチと対等に相談し合う形に変わります。

こういう系統(キレイ系、ロック系、クール系、コミカル系、ジャズ系、タンゴ系、クラシック系)等

結構インスピレーションを伝えて、コーチが候補を3,4曲候補を探してくる感じです。

時には、コーチから

こんな系統にも挑戦してみない?

と提案されることあります。

特に要望がない選手の場合は、コーチが全て選びます。

そして、そこからショート用ないしフリー用に編集します。これもまた3つくらい候補をくれて選ぶパターンもあれば、

「この編集でいこう!」って一発で決めることもあります。

つまりまとめると

パターン
曲の要望をコーチに伝える

例)こういう系統(キレイ系、ロック系、クール系、コミカル系、ジャズ系、タンゴ系、クラシック系)等

パターン
コーチから提案される

例)「こんな曲いかが?」※どうしても嫌な場合は相談できる権利はある。笑

パターン
振付師の提案

全てお任せコース

また、曲が決まった段階でその曲の舞台であったり、映画を見て表現やイメージをインプットする選手もいます。

必ず全員はしてる訳ではありませんが、上位選手はみんななにかしら自分の曲の勉強をしてるのかと思います。

特に自分の好きな作品で演技してみたいと言うのは、スケート人生で一回はやってみたいもんです。

エヴァンゲリオンが好きなら、エヴァンゲリオンの曲で滑れたら楽しいと思いますよ。笑

振付はどうしてるの?進め方

基本的に振付師のマネをひたすらして覚える流れです。

そして、何度も繰り返し曲に合わせて、動きを身体に叩き込みます。。

途中でど忘れや前のプログラムの癖とかで間違った動きもして、やり直しすることも結構あります。

おそらく、トップ選手はもっと器用にやっていますが。笑

やりながら、どうしてもやりにくい箇所(苦手意識のあるジャンプの前など)が出てくると、相談も可能です。進めながら、お互い話し合って、「やっぱりこうしよう!」って変更もしばしば。

そうして、二人三脚でプログラムを完成させていきます。

期間は個人差がありますが、2日~4日くらいかかる感覚です。

誰に頼むかのかも、大きく2パターンがあります。

パターン
振付師兼コーチにお願いする(クラブに所属しているコーチ)

自分のクラブに振付もできるハイスペックなコーチがいるクラブやリンクが結構あります。

その場合は、そのままその人にお願いすることが多いです。日時予定も合わせやすく、ほぼいつでも練習を見てるので、微調整がいくらでも効くのが最大のメリットです。

パターン
振付専門の人にお願いする

国内有名の振付師や海外の振付師が該当します。

選手のレベルがかなり高くなってくるとこのパターンが多いですね。

曲を決めた段階で1か月程まえに編集した曲を送って、振付期間の予定を決めます。

ご想像通り高いです(笑)

僕は経験ないですが、選曲も編集も全部任せるパターンもあると思います。

新プログラム完成に向けて

上記を踏まえて、あとは、ひたすら練習。ざっとプロセスを書いてきましが、

それでも

「どうしてあんな音に合わせられるの?」

って思いませんか?不思議ですよね。

僕の振付師の場合は、

例えばですが、スピンを一回見て、時間をストップウォッチで測る小技をしていました。

最後のポーズだったりスピンを挟んでも音にはまるようになってるのは、

こういった工夫が施されています。

あとはひたすら曲に合わせて練習して馴染ませていきます。

最初の方はステップで転けたり、ジャンプがなかなかはまらなかったりします。

ちなみに振付期間は慣れない頭を使いながら、動くのでめちゃくちゃ疲れます。笑

僕の場合、覚えがかなり悪い部類だったので、精神的な疲れもありました。。。

ただ、僕の振付師だった本郷先生はとても優しくて楽しく振付してくれました。(理華のママです笑)

バックドラフトの映画の曲で振付をした時にはお互い映画を知っていたので、

「ここはあそこの悲しいシーンを思い出して!」とかみたいな会話が楽しかった覚えがあります。

その結果慣れない頭を使いながら、

身体も動かすので、いつも以上にお腹が空く。笑

いつもの1.5倍は夜ご飯食べた記憶あります。

あとは、忘れないように動画を撮影したり、紙にコースとターンの種類を書いたりする工夫も選手によってしています。

まとめ

選手みんな当たり前のように曲に合わせて自然に優雅に滑っていますが、

結構の手間がかかっていてます。

ジャンプやスピンだけでなくて、曲全体の構成とかを考えながら観戦すると

新しい発見があって面白いかもしれません。

また、好きな選手の曲の舞台や映画を改めて見るとさらに感情移入できるかもしれませんね!!

この記事を読んだ方は是非お試しあれ!!

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